【 3日目：上士幌～ナイタイ高原～阿寒湖～虹別オートキャンプ場 】 

4時半に目覚め、二度寝して5時半起床。ちんたら支度して出発は8時。天気はどこも快晴だが、向かうべき方向が定まらず。

気持ちの中では知床なのだが、根室の納沙布岬へも行った事がなく迷う。釧路へ出て海沿いを進み、厚岸の牡蠣を食って根室へ向かうルートを想像する。悪くない。悪くないが今日中に根室まで行くのは骨が折れる。どこかで一泊するとなると、知床は断念せざるを得ない。去年の宿題である野付半島には行きたい。もう少し日程があればいいのだか。
知床か、根室か。あれこれ考えあぐねても、時間ばかりが過ぎていく。とりあえずどちらへも方向転換できる東へ向けて走りだす。

ナイタイ高原牧場はなんとも気持ちのよいヌケ感。そこへの道のりもまた良い。

R241を東へ向かい阿寒湖へ。阿寒湖畔の人の多さに辟易し、ひと休みしてそそくさと走り出す。
ここでR241から間違えてR240へ乗ってしまう。ぼーっと思考停止して走っていると釧路の文字。しまった！間違えた。すでに30キロほど進んでしまい地図を確認。この時点で根室行きも考えたが知床が頭を離れない。やはり羅臼に泊まりたい。意を決して来た道を戻る。

ちなみに30キロは時間にすれば30分ほど。北海道の距離目安は、街中を除けば1キロ1分と考えてほぼ間違いない（当社比）。100キロなら極端に速度を変えない限り、1時間30分～40分くらいで到着する。

30分かけて阿寒湖手前まで戻り、R241に乗り直す。1時間のロス。
摩周温泉まで来てぼちぼち考える。和琴半島湖畔キャンプ場にしようかと考えていたが、もう少し歩を進めたい。地図を見て虹別まで向かうことにする。やはり明日は、野付半島を経由して知床へ行こう。根室は次の宿題にする。

セイコーマートで買出しを済ませて虹別オートキャンプ場着。
綺麗だがファミリー多し。フリーサイトで360円。キャンプ場にシャワーはあるのだが、昨日風呂に入ってないので湯船に浸かりたい。テントを設営してから、管理人さんに風呂が近くにあるかたずねると、すぐそこ10分くらいと言われたので、サンダルつっかける気分でスウェット履いてバイクで向かう。

2キロほど走ってから、地平線の向こうまで何もない直線路が続いてることにビビる。知ってるはずなのに道民の10分ナメてた。そうだよな、10分って言えば10キロあるよな。9月の陽も暮れかけた北海道、風呂上がりにスウェットで10キロは間違いなく風邪ひく。戻る。きちんと着込んでからまた10キロ走る。

クローバーハウスというペンションの日帰り温泉。この温泉がすごく良かった。硫黄の匂いがぷんと鼻をつく。これなんだよ。真っ黒のお湯、肌がツルツルに。芯まで温まり夜道をまた10キロ戻る。テントに着いて宴スタート。

セイコマの味付けジンギスカンを焼く。肉と野菜を炒めりゃ米も食いたくなるよね。今回は米も持参した。なのにクッカーを忘れた。忘れたというか省いたんだな。パーコレーターとフライパンとシェラカップ二つあれば充分だろと。米持ってるのにどうするつもりだったんだ。

道具を並べて考える。
パーコレーターの口をスプマンテのアルミ箔を剥いで塞ぎ着火。5分強火で10分トロ火。初めちょろちょろ中ぱっぱー。火から下ろし少し蒸らす。パーコの蓋を開けて炊き上がりを見る。

・・・・・。
下の方が少し焦げてしまった。全体に固めでもある。水が少なかったか。
しかし自分で作りゃなんでも旨い。明日水加減を調整してリベンジしよう。ジンギスカンをごはんに乗せて頬張る。

スプマンテをやりながら、ここはニッカのシングルモルトでしょ、と自らに駄目出しして酒をあおる。ランドリーがあったので洗濯して23時就寝。夜更かしだなぁ。

 

本日の走行距離：284.3km